2025/08/21 13:04



台風や雷の音は、人には少し大きいくらいでも、聴覚の鋭い犬には大きなストレス。この記事では、当日すぐできる対策から、日頃の慣らし方、やってはいけないNG対応までをわかりやすくまとめました。


目次

  1. 当日にすぐできる5つの対策

  2. 事前準備(平穏な日のトレーニング)

  3. よくあるNG対応

  4. Q&A(よくある質問)

  5. まとめチェックリスト


1. 当日にすぐできる5つの対策

① 安全な“避難スペース”をつくる
クレートやテーブル下など、囲われた場所にブランケットを敷き、好きなおもちゃ・匂いのついたタオルを置く。可能なら部屋の角で窓から離す。

② 生活音で“音の壁”をつくる
雷が近い時は、TVやラジオ、換気扇などの連続音で外音をマスキング。音量は「会話が普通にできる」程度に。

③ 光対策
稲光に反応する子は遮光カーテンを閉める。クレートに薄い布をかけると落ち着く子も多い(通気は確保)。

④ 嗅覚を使ったリラックス
ラベンダー系の犬用ディフューザーや、普段から使っているアロマ布(犬用・低濃度)を近くに※。※人用の精油を直接つけるのはNG。

⑤ “何かしている時間”を増やす
知育トイ(コングにペーストを詰める等)や簡単な鼻仕事(部屋にフードを隠す)。「探す・舐める」は不安軽減に効果的。


2. 事前準備(平穏な日のトレーニング)

段階的に“雷=怖くない”を学習させる

  • 雷の効果音を超小音量から流し、平常心ならおやつ→停止。徐々にボリュームを上げ、怖がる一歩手前で止めるのがコツ。

  • 同時に「避難スペース=良いことが起きる場所」に。中で給餌・ガム・褒めるを習慣化。

  • タッチ(ハンドターゲット)やマット(敷物で落ち着く合図)などの“落ち着き合図”を普段から練習。

体力・脳の発散を日頃から
短い訓練・ノーズワークで“疲れさせておく”ほど、刺激への反応が穏やかになりやすいです。


3. よくあるNG対応

  • 無理に外へ出す/抱えて窓辺へ:刺激を強めるだけ。

  • 叱る・無視し続ける:不安は“行動”で表れているだけ。叱ると不安を上書きします。

  • 初見のアロマや新しい首輪を当日に:慣れていない刺激は逆効果になりがち。

  • クレートに長時間閉じ込める:練習なしでの長時間はストレス。短時間+ご褒美で。


4. Q&A(よくある質問)

Q. 怖がっている時、抱っこしてもいい?
A. 落ち着くならOK。甘やかしにはなりません。静かに体を支え、過剰な声かけは控えめに。

Q. 食べない・水を飲まない時は?
A. 無理強いはせず、落ち着いた瞬間に少量の“超ご褒美”を。水は複数箇所に置くと飲みやすいです。

Q. 多頭で一方が平気・一方が怖がる場合
A. 怖がる子の避難スペースを分け、平気な子に引っ張られないよう環境を区切る。

Q. サプリや薬は?
A. 予防的に使える“落ち着き系サプリ”や、重度なら獣医の抗不安薬という選択も。使用前に必ず獣医師へ相談を。


5. まとめチェックリスト(当日用)

  •  避難スペースを整えた

  •  生活音でマスキング

  •  カーテン・光対策

  •  知育トイ/鼻仕事の用意

  •  飼い主は“いつも通りのテンション”で